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  • 尾名高 典子

ダイエットの心得 3

甘い物の食べ過ぎ対策

どうしてもお菓子を食べてしまう、お菓子なしでは生きていけない。そんな生活をしていると、やせるのは難しいですよね。

お菓子を食べたいがために、普通の食事はあまり食べないようにしている。そんな人もいるかもしれません。


でもお菓子は、カロリー過多なのに、本来必要なタンパク質、ミネラル、ビタミンなどの栄養は不足。筋肉や骨が弱くなり、元気も出ません。ホルモンバランスも不安定になります。


こんな説があります。(最近は隠れ低血糖などと呼ばれているようです)


菓子類の過食は、血糖値を急上昇させ、インシュリンの大量放出による反射的な低血糖を招きます。

お菓子を恒常的に食べるようになったのはつい最近で、少し前まで、糖質といえばお米やイモ類などの炭水化物でした。

身体はお菓子にまだ慣れていません。


お菓子が誘発する、急激な血糖値の上昇に、身体は過剰反応し、大量のインシュリンを放出。お菓子の場合、すぐに食べ終わってしまうため、高血糖状態は持続しません。結果的に低血糖状態になるわけです。


低血糖は、身体のだるさや無気力感を誘発し、身体から元気を奪います。

そのままではいけないと、身体は血糖値を上げようと反応します。血糖値が上がる時に放出されるホルモンのため気持ちは高ぶり、攻撃的な気持ちにさせます。

身体本来の仕組みとして、戦う時などに血糖値をあげる必要があるわけです。

皆さんの良く知っているアドレナリンなども血糖値を上げるホルモンのひとつです。


子供などが、きちんとした食事をせず、お菓子などを食事替わりにしてしまうと、身体のだるさや無気力、攻撃性の増加などが起こりやすいというわけです。

そして、血糖値をあげるため、身体はまた甘いものを欲します。

そうなると、お菓子の悪循環、中毒症状へと発展することになります。


こんなことを続けていれば、筋肉や体力はもちろん、気力も無く、内臓脂肪だけが蓄積された、不健康な心と身体が出来上がることがわかっていただけたでしょうか?


お菓子は習慣、習慣が変われば食べずに済む


お菓子の過食は習慣です。毎日食べていると食べたくなるけれど、一度習慣からはずれれば、食べなくても平気になります。


私のメタボを誘発したのは、夏に食べ続けたアイスクリームでした。あれは危険です。

冷たくて味覚が麻痺するため、通常のお菓子よりずっと甘く作られているし(だから溶けたアイスは激甘)満腹でも関係なく食べられるし、暑い季節には身体を冷やしてくれて心地よいし。


まずは買い置きをしないことです。家にあれば、我慢するのは困難です。でも、その度に買いにいかなければならないとしたら、3回のうち2回は我慢できます。


替わりに軽めのクッキーでも食べて、中毒にだけはならないよう、我慢するというより、作戦を立てて食べるのを回避しましょう。


いかに我慢していると感じなくて済むかが勝負です。


私が患者さんに提案している作戦をお教えしましょう。


もし毎日のお菓子を、平日の5日間我慢できたら、週末にはなかなか贅沢で食べられない美味しいお菓子を食べて良い事にする。


そうです。美味しいお菓子を食べるために、くだらないお菓子は止める。

毎日のお菓子代\200節約したら、週末には\1000のお菓子が食べられる。


そうなると、お菓子はご褒美ですから、食べた後に罪悪感を持つ必要がありません。


その上、上手くすれば中毒のような習慣が抜け、甘いものを体が必要としなくなるかもしれません。

ご褒美を数ヶ月分貯めて、服やアクセサリーに化けたら最高です。





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