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マッサージの効果

更新日:2019年10月21日

マッサージは気持ちいいだけ?


マッサージと聞くと、単なる慰安、受けているとき気持ち良くて、疲れが取れたらラッキーくらいに思っている方も多いのではないでしょうか。


しかし、現在業務としてマッサージを行えるのは、専門学校に三年間通い、解剖生理学などを学び、あん摩・マッサージ・指圧師の国家試験に合格し資格を取得した人間のみ。


一部の疾患には保険も適用され、治療費は高額医療費控除の対象にもなります。


国家資格を持たない整体、アロマテラピー、カイロプラクティックなどはもちろん対象外です。

この事実からもわかるように、有資格者が行うマッサージは医療類似行為として公的に認められています。


とは言え、指圧・マッサージ、鍼灸などは、施術者や流派などによって、目的も効果も異なり一言で説明することはできません。

ここでは私自身が行っている指圧・マッサージについて、特徴や効果などをいろいろ考えていきたいと思います。


効果をその場で実感できる

良い治療であれば、鍼灸、指圧・マッサージの最大の利点は、効果がその場で実感でき、その効果が持続します。

何回も通わなければ、効いているのかどうかわからないなんてことはまずありません。


私が考える指圧・マッサージに出来ることを挙げてみます。 直接的な効果

疲労の解消。 自律神経を整え、体調を改善する。 痛みを取る。 筋肉や関節の動きを改善する。


二次的には、

美容に効果を発揮する。 姿勢や体の歪みの改善。 精神状態の安定など。


マッサージが効果を発揮する仕組み


ではどのような機序で、それらの効果は生み出されるのでしょうか?


疲労について。


疲れは、体内に疲労物質が蓄積することによって起こります。


疲れている人の背中は大抵ガチガチに固まっていて、これを揉みほぐしてあげると、患者さんの身体の力が抜けていき、呼吸の様子もゆったりと変化していきます。当然眠ってしまう方もいるのですが、これは自律神経が戦う神経からリラックス神経に切り替わった証拠。


主訴が疲労や凝りの患者さんの感想として一番多いのは、

「体が軽くなった」というものですが、他には「呼吸が深くなった」「目がよく見えるようになった」「食欲がなかったけどお腹が空いた」中には「首が細くなった」というものも。


ただなんとなく押して気持ちが良いだけではこのような効果は見られません。

指圧により、筋肉の緊張が緩み、組織中の疲労物質が押し出され、改善した血流に乗って処理されることで疲労が解消されるのだと私は解釈しています。


マッサージは自律神経を整え、主に副交感神経の働きを高める

自律神経には、交感神経と副交感神経があり、両者は拮抗する働きを持っています。


昼間の明るい時間帯、働いたり、戦っている時に優位に働くのが交感神経。

交感神経は心臓からの血液の拍出量や呼吸による換気を増加させ、瞳孔を開き、神経を研ぎ澄まし、筋肉を緊張させ、体の活動性を上げます。


一方副交感神経は、胃腸の働きを活発にして栄養を取り入れ、呼吸や心臓の動きをゆったりとさせ、眠りを誘い、体を回復させる働きがあります。


マッサージは主にこの副交感神経を元気にして、回復力を高めます。

当院では、うつ伏せで胃の裏から腰辺りをマッサージした時や、仰向けで首をほぐしていると7−8割くらいの患者さんのお腹が鳴ります。これは副交感神経が元気になった一番わかりやすいサインです。



現代人の生活は、交感神経優位


我々の生活は、ここ数十年から百年ほどの間に急激に変化しました。

夜も明るく深夜まで起きて活動し、ほとんど体は動かさずに栄養過多の食事をとる。時間に追われいつも緊張しています。


私たちの体を構成する遺伝子は、太古からの長い時間を経て作り上げられているため、

太陽が昇り、外が明るくなると活動が活発になり、適度に体を動かし、栄養価も低く少ない食べ物をとり、暗くなったら眠りにつく。

そんな生活でこそ、その能力を最大限発揮できるように設計されているのです。


自律神経は、周囲が明るいと昼間だと勘違いし、交感神経の活動が活発になります。

精神的な緊張、ストレスも交感神経を緊張させ、副交感神経の働きは抑えられてしまいます。

副交感神経が十分働かないと、疲労は回復せず、疲れが溜まっていきます。



運動やマッサージはその副交感神経を活性化させる


運動をすると、その時は疲れても、その疲労が翌日に持ち越すことはあまり多くはありませんよね。

でも、仕事の疲れは一晩寝ただけではなかなか解消されず、日々蓄積されていくばかり。


運動の疲労と仕事の疲労の違い

運動をすると、体は疲労物質を作り出しますが、筋肉の収縮により血液は循環し、疲労物質は肝臓や肺などでどんどん処理されて行きます。

しかし、動きが少なく同じ姿勢が続けば、筋肉は常に緊張したままで、疲労物質は流されずにその場に留まります。


また、精神的にも、仕事中は常に緊張し、家に帰ってからものんびりと時間を過ごすことはできず、戦うときに働く自律神経、交感神経が眠るときまで緊張しっぱなしになります。


運動の最中は交感神経が活発になりますが、運動後はリラックスしたときに働く副交感神経優位に傾き、血流が良くなって手足が温かくなり、お腹も空いて良く眠れるようになります。


マッサージと運動は、筋肉の緊張を緩め、血流を改善し、副交感神経の働きを活性化させ、爽快感を与え、お腹が空く点が共通していますね。

疲労回復に対するマッサージの効果が持続するかどうかは、この自律神経の調節にかかっています。

良いマッサージを受けると自律神経のバランスが副交感神経優位になるので、体の回復力、自己治癒力が向上し、多少疲れても、自力で回復できるようになります。



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