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  • 尾名高 典子

人は思ってもいないことを口にする

更新日:2019年6月9日

人が感情的になったとき相手にぶつける言葉は、多くの場合本音ではなく、「相手を傷つけるための言葉」かあるいは「自分を正当化するためのセリフ」です。


そんな気持ちになった瞬間があるのは事実かもしれませんが、「本当にいつもそんな風に思っていたの?」と冷静な時に聞かれれば、本人はもう忘れていて「そんなこと言ってない」と答えるか、覚えていても「そうじゃないけど…」とか、「時々そう感じる事があった」程度のものではないでしょうか。


攻撃的な人、あるいは攻撃的な時は、不安感が強く、自分に自信がない人(時)です。


自分が人から受け入れられていないと感じたり、不快になったり、(勝手に)人から傷つけられたなどと感じた時、未熟な人間は「相手を傷つけるため」あるいは「自分を正当化するため」の言葉を人にぶつけたくなります。


その時口にするのは「相手が言われたら嫌であろう言葉」や「自分に都合が良い言葉」であって、正しいことでも、たぶん本心でもありません。


言われた側は、言葉の内容について論議してはいけない


なので言い争いになった時、言われた側が、その言葉が正しいかどうかを問題にして言い返すと、感情的になっている相手はますます相手をやり込めよう、自分を正当化しようと、言葉の暴力をエスカレートさせ、火に油を注ぐ結果になります。


言われた側は冷静になり、不愉快の連鎖を止めるよう仕向けるのが吉。


またその言葉がどんなに理不尽であなたをひどく傷つけたとしても、言った当人は勢いだけの発言のため、内容の重大性など関係なく、すぐに忘れてしまう可能性が高く(特に男性)、覚えていたとしても、先に自分が攻撃されたから言い返しただけだと感じている場合もあるので、反省して謝ってくることはまず期待できません。


言われた側にとっても意味のない言葉


衝動的な勢いで放たれた言葉は、言った側だけではなく、「言われた側にとっても何の意味もない言葉」なので、聞き流し、いちいちダメージを受けないことが大切です。


人がどれほど思ってもいない言葉を口にするのか、わかりやすい具体的な例を挙げてみたいと思います。


私の知り合いの方で少々差別的な発言が目立つ人がいます。

その人は私に「貧乏人は嫌だね、云々かんぬん…」と言い出し、私が同意しないでいると発言はますますエスカレートして行きます。


聞き流していてもなかなか止まらないし、やはり聞いているのも不快なので、私は思い切って言ってみました。


「どうしてそんな、思ってもいないことを口にするんですか?」

ポイントは穏やかな口調で優しく微笑みながら伝えることです。


相手がぽかんとしているところに畳み掛けます。

「だってお金持ちはみんな人格者で、私みたいな貧乏人は全員ダメな人間だなんて思ってないじゃないですか」


すると相手の方も、「当たり前ですよ。そんなこと思ってるわけないじゃないですか」と行ってきました。


意外な展開ですか?


でも考えてみてください。どんなに差別的な人であろうと、金持ちはみんな立派で貧乏人はダメなんて本当に思っているわけないんです。


それに彼らが必死に相手に同意を求めるのは、差別は良くないと内心感じているからです。

自分が性格の悪い嫌な人間だと思われたくないからです。

そんな風に思うのは普通で、自分だけじゃない。こんなこと言いだしたけど、自分は嫌な奴ってわけじゃないよね?もっと言えば、あなたは私のことを嫌いになったりしないよね?と確認しているわけです。


だから私から「どうして思ってもいないことを口にするのですか?」と言われると非難されたと感じるのではなく、自分は「本当は良い人間であることをわかっている」と言われたように感じて少し嬉しいんです。


「貧乏人云々…」の発言の意味は、自分はお金持ちだから『他の人よりも立派な人間」「尊重されて当然の人間」なんです。わかってますよね?といった期待の現れであって、もし自分よりもお金持ちの人から自分が貧乏人呼ばわりされたら、「金持ちは鼻持ちならない、お金なんて持っていても人間があれじゃあ…」なんて平気で言ってしまうんです。


言葉の裏にある真意がわかれば、言葉そのものに惑わされずに済むようになります。


攻撃的な言葉や、過剰な発言は、日頃の不満のはけ口か不安の現れです。


自分が悪いから言われるのだと感じることがあるかもしれませんが、本当にあなたが大切にすべき言葉は、感情的な相手からの発言ではなく、きちんと向き合い、自分を認めてくれている人からの言葉です。


衝動的な言葉は真に受けず、聞き流すことを意識しましょう。



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