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  • 尾名高 典子

体験が人をつくる 家庭環境

更新日:2019年6月9日

ストレスの本質は、目の前のストレス因子自体にあるのではなく、対処の仕方にある。

ここ数年で、そのことに気付かされました。


一番影響が大きいのは、子供の頃の親子関係で形成された価値観や対処の仕方、ものの見方です。


会社や学校に、出来れば近づきたくないような、とても攻撃的な人がいたとします。

その人はなぜ、そんなに攻撃的な人になってしまったのでしょうか。

ただ単に性格が悪い? プライドが高すぎる?

私は、その人はとても攻撃的な親に育てられたのではないかと推測します。


子供の価値観や態度は家庭環境で育まれる


良く言われることですが、比喩ではなく本当に、子供は親を見て育ちます。


子供は、親の行動が正しいかどうかの判断はしません。


生き物としての生存本能が、親の生き方に順応ることを求めるのでしょう。

子供にとっては、どんな困った親の行動や習慣も、必然的に自分の生き方の見本になってしまうのです。


親が、子供や周囲の人間が少しでもミスをしたり隙を見せれば、容赦なく攻撃する。

自分がミスをしたときには、それが明らかになる前に予防線を張り、人のせいにして、先制攻撃を仕掛ける。


たぶん本当の意味では、自分に自信がない人です。


人を攻撃することで、自分が傷つかないようにする。人に責められたくないから、自分が先に責める。

そんな人にとって、周囲の人間はみんな敵、それは単なる思い込みではありません。


人を攻撃すれば反撃される


攻撃されればやり返したくなるのが人情というもので、自らが、日々敵を作るようなことばかりしていれば、周囲は本当に敵ばかり。


実際にみんなが自分を攻撃してくる。自分を守れるのは自分だけ。

そんな人から見れば、助け合いの精神なんて、ドラマの中の出来事のように思えるでしょう。


子供は毎日そんな親の態度を見ている。人を信じてはいけない。それが正しいのだと教えられる。


そんな環境の中で育った子供がどんな大人になりやすいかは、容易に想像できると思います。


相手を尊重すれば、尊重される

それとは対照的に、いつも周囲に友好的な人は、困ったときには助けてもらえるので、いつも助けてもらっているからこそ、人が困っていれば、自分も人を助けたいと思うでしょう。


そんな親に育てられた子供が、人の役に立ちたいと考えるようになるのは自然なことです。


そんな風に、子供自身の性質以前に、親の性質が、子供のこれから先の生き方、考え方に大きな影響を与えることは間違いありません。


一見同じ環境にいるようでも、見え方は異なる


「人は攻撃するものだ」「人は助け合うものだ」どちらも、その世界に生きている人にとっては紛れもない現実で、その世界の中での体験こそが、その人の生き方を形成してしまうのです。


離れ た場所から見れば、どちらがストレスが少なく、人生を生き易いかは明白です。


前者はいつも緊張していなければならない。

後者には前者にはない喜びが沢山ある。


でもそれは、ドラマや小説の中で見かけるのではなく、自分の体験として知らなければ、なかなかわかりません。


もちろん親以外の大人や友達、子供自身の本来持っている強さや弱さ、読んだ本の影響などで、自分自身の新たな価値観を獲得して育つ子供もいます。


ですが、困った親に育てられながらも、自分を保つことの出来る子供。そんな子供が成長して大人になると、親が反面教師になるがために、必要以上に「親のようにはなりたくない」と思い込みがちで、厳しすぎる親に育てられた子供同様、自分に厳しくしすぎて、窮屈な大人になってしまうことも少なくありません。


親の呪縛から解放されようと頑張ることで、かえって縛られてしまう、自分で自分を縛り付けてしまう。

そんな人を見ていると、適度なところに落ち着くのは、とても難しいことなのだなと感じます。



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