初めて麻布十番で開業した2003年。最初の場所は、麻布十番のピーコックの斜め前でした。友人に内装を依頼し、来る日も来る日も一緒に大工仕事。あの経験から、大抵のことは自分で出来るんだと学びました。
当時のベランダの素晴らしさは、今見てもびっくりです。(ペネロペクルス似の友人の手作り)
あそこを引き払うときは寂しかったですが、一人でやるには広すぎました。
2009年に初めの引っ越し。
引っ越し自体は業者に頼みましたが、内装はほとんど自分一人でやりました。
廊下に玉砂利を敷いて、狭い玄関を広く見せる工夫です。
このテクニックは現在の店舗でも継続中。
余った床板を使って自作した棚。治療院アジアート、自慢のインテリアは、なんと言っても桐の床です。
自分たちで柿渋を塗り、電ノコで切って敷き詰めた床が、年月を経た今、とっても良い味を出していると思いませんか?
最初の治療院に苦労して貼った床を剥がし、これを持って引っ越しをし、次の治療院にも、今の部屋にも貼っています。
この写真は今回の物。あえて色や長さの違う物を並べ表情が出るよう工夫。
初回は床を剥がすのが本当に大変で、割れてしまい使えなくなった物や、どうしても剥がれない物は置いてきたのですが、引っ越せない荷物をオークションで処分したとき、ご縁が出来た方が残った床板を剥がし、自宅で使われ、喜んでくれたのも懐かしい思い出です。
娘さんを連れたお母さんで、パワフルな人だったなあ。
初めの治療院は純粋な店舗として内装を全面的に直しましたが、引っ越し後は普通の賃貸物件として使いますから、床を直接張るようなことは出来ません。で考えたのが、元々の床にまず紙を貼り、その上に床を貼っていくという手法です。
紙だけ貼った写真を残しておけば良かった…。
片面がシールの台紙みたいにつるつるのコーティングがしてある大きな模造紙のようなロールを購入し、前回はそれをキネシオテープでまず床に貼りました。
スポーツ障害などで使用する、商売道具のテーピング用のテープです。
糊残りが少ないだろうと考えたのですが、高く付きましたね。
ちなみに今回はメンディングテープを使いました。
部屋の広さや形は毎回違いますから、本来なら部屋に合わせて板を切らなければなりません。
でも電ノコは音が大きいのでなるべくなら使いたくない。
今回は、今まで使ってきた板をパズルのように組み合わせ、1枚も切らずに敷き詰めました。
治療室を貼るときは友人が手伝ってくれたのですが、途方に暮れてましたね。私は慣れていたので、まあ、なんとかなりました。
端っこは面倒なのでキッチンマットを直接敷いて誤魔化してます。
患者さんからは見えないし、高さもあっているので問題ありません。
この床は見た目だけではなく、夏はさらっとして、冬は暖かくとても肌触りが良いんです。つづく。
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